リラックス効果絶大!アロマテラピーをお風呂で楽しむための精油の使い方&効能別レシピも紹介

一日の終わりにお風呂で過ごす時間は、単に体や髪の汚れを洗い流すだけでなく、心と体の緊張がほぐれてホッと一息できるひとときですよね。

そんなお風呂でアロマテラピーをちょっと取り入れてみることは、あなたが想像する以上の優れたリラックス効果があることをご存知ですか?

実はアロマテラピーを上手にお風呂タイムに利用するだけで、リラックス効果はもちろん、健康や美容への嬉しい効果がたくさん期待できるんです。

アロマテラピーで極上のバスタイムを楽しむための精油(エッセンシャルオイル)のおすすめの使い方をご紹介していきます。

今日からあなたのバスタイムは一日の終わりを締めくくる、癒やしと至福の最高のひとときとなるでしょう。

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アロマテラピーをお風呂で使うことが最高のリラックス効果をもたらす3つの理由

アロマテラピーをお風呂で使うことがなぜ、高いリラックス効果をもたらすのか、その3つの理由を説明していきます。

理由①お風呂場というアロマテラピーに最適な環境

まずお風呂場という環境に理由があります。
入浴時のお風呂場というのは高温多湿が保たれた密閉空間です。

アロマテラピーで使用する精油(エッセンシャルオイル)は揮発性成分ですので、お風呂の高温多湿の環境においてその揮発性がより高められ、精油のもつ芳香効果がさらに高まります。

さらにお風呂場の密閉空間が、その揮発した芳香成分を逃さず、空間内で高い濃度を保ったまま芳香を持続させることができるわけです。

よって芳香によるアロマテラピーのリラックス効果を高めることになります。

理由②精油成分の取り込みの効率性がバツグン

入浴時は呼吸の回数が増えるため、お風呂場の空間で揮発した精油成分を呼吸の吸い込みによる体内へ取り込む頻度を高めることになります。

呼吸によって鼻から取り込まれた精油成分は下記の2つのルートで体内に取り込まれます。

  1. 鼻→鼻腔内の嗅覚上皮→(電気シグナル)脳
  2. 鼻→喉→気管→肺→毛細血管→全身循環

精油を吸い込むだけで、精油成分は全身に取り込まれるのですね。また、精油成分の情報が電気シグナルで脳に作用するというのも興味深いですね。

この部分に関してはほかの記事で詳しく取り上げていますのでご参考下さい。(関連記事)【アロマテラピー】エッセンシャルオイル(精油)の香りは嗅ぐだけでも効果が凄い!その2つの秘密とは?

そして、お風呂場でアロマテラピーを使うことは、実はこの2つのルート以外の他にもうひとつ精油を体内へ取り込むルートが存在しているのです。

それが皮膚から吸収し、毛細血管→全身循環というルートです。

お風呂場の温かい空間、特に精油を入れた湯船の中に浸かる場合、身体が温まることによって皮膚の毛穴が開き、血管が拡張するため、湯に溶け込んだ微量の精油成分が皮膚の中にも取り込まれるのです。

シンプルにお風呂場でアロマテラピーを使うというだけで、3つのルートを使ってこんなに効率良く精油成分を体内に取り込むことができるのですね。

つまり、このことは鎮静作用のある成分を含む精油を用いた場合のリラックス効果をバツグンに高めることになるのは言うまでもありません。

理由③お風呂場はアロマテラピーの効果そのものを高める

ここまで読んで頂いてお気付きになったかもしれませんが、お風呂で精油を用いることは、リラックス効果のみにとどまらず、アロマテラピーの効果そのものを高めることになります。

上記①と②の理由にから、お風呂場で活用するアロマテラピーの代表的な効果には下記のものがあります。

  • 呼吸器系への効果
    • お風呂場の空間が精油を集中的に鼻から取り込む吸入を促す環境になっており、鼻通りを良くしたり、呼吸器官の粘膜を保護したり、免疫力を高めます。
  • 精神面への効果
    • 精油成分が電気シグナルで脳を刺激することで、感情や精神状態を安定させリラックスさせたり、気持ちを前向きになるようしてくれます。
  • 皮膚への効果
    • 皮膚の汚れや雑菌を取り除き、皮脂のバランスを整え、健康で美しい肌に導きます。
  • 全身への効果
    • 精油成分の脳への刺激や毛細血管に入ることによって全身へ作用します。脳機能が調えられることにより神経系やホルモン系を活性化したり、血流によって運ばれた精油成分が内蔵器官に作用し健康をサポートします。

というわけで、お風呂でアロマテラピーを取り入れることはリラックス効果が高められることは当然のこととして、他にもたくさんの広範囲にわたる嬉しい効果があることが分かりました。

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美容や健康にも効果絶大!アロマテラピーをお風呂で楽しむためのおすすめの精油の使い方

お風呂で取り入れるアロマテラピーの絶大な効果を知ってしまったら、次は具体的にどうやって精油をお風呂場で使ったら良いのかも知りたくなりますよね。

ここで簡単でかつ効果も期待でき、何よりもアロマテラピーを楽しみながら取り入れることができるお風呂でのおすすめの精油の使い方を紹介していきます。

最高のリラックス効果をもたらすアロマバス

風呂場でとても簡単にアロマテラピーの素晴らしい効果を期待できる精油の活用方法が「アロマバス」です。

アロマバスは精油をお湯に混ぜることによって、入浴しながら精油の効果・効能を利用して、心身と健康や美容に役立てようとするものです。

そして、入浴そのものにも心身に有益な効果がたくさんあります(*但し、熱過ぎない湯の温度で入浴した場合に限ります)。

(入浴の効果)

  • 皮膚を清潔にする
  • 血液やリンパ液の流れをよくする
  • 新陳代謝を高める
  • 炎症や熱を緩和する
  • 筋肉や関節の緊張・こわばりを和らげる
  • 発汗を促す
  • 高血圧を下げる
  • リラックス効果をもたらす

アロマバスはこの入浴とアロマテラピーのそれぞれの効果を高め合う相乗効果が期待できるのです。

そして、アロマバスは目的に合わせて選んだ精油を湯に適量垂らして入浴するだけのとても簡単にアロマテラピーが取り入れられる方法でもあります。

ここで目的別のアロマバスにおすすめの精油を紹介します。

  • 心身のリラックス:ラベンダー、カモミール、ネロリ
  • 疲労回復:ローズマリー、レモン、ジュニパーベリー
  • 肩こり、筋肉痛:ラベンダー、マジョラム、サイプレス、ローズマリー
  • 頭痛:ペパーミント、レモン、ライム
  • 便秘、下痢気味:ベルガモット、スイートオレンジ、グレープフルーツ、ラベンダー
  • 冷え性、むくみ:マジョラム、ジンジャー、ジュニパーベリー、サイプレス
  • 風邪、免疫力向上:ユーカリ、ティートリー、ラベンダー、ジンジャー
  • 美肌:ローズ、ネロリ、サンダルウッド、フランキンセンス

選ぶ精油は1種類でも2〜3種類ブレンド(おすすめ!)しても使うことができます。

さらに、アロマバスには効果や用途に合わせた方法がいくつかあるのでみていきましょう。

全身浴

アロマバスの代表的な方法であり、肩まで湯が浸かる通常の入浴方法です。

この全身浴こそが、まさに上述した「入浴の効果」を全て網羅します。

手順としては精油は多くても5滴まで垂らし、手でよくお湯をかき混ぜ、精油を均一に分散させてから入浴します。

リラックス効果を求めるのであれば、38~40度程度の湯の温度がおすすめです。ややぬるめのお湯に入ると副交感神経が働き、心身をリラックスさせることができます。

*高血圧、心臓病、血栓症などがある場合(過去に罹ったことがある場合も含む)は、湯の温度は体温に近いぬるま湯でおこなって下さい。

半身浴

バスタブに腰を下ろして足を伸ばし、肋骨の下ぐらいまで浸かるくらいぬるめの湯(約38度)を入ります。

全身浴と同様に精油を多くても5滴まで垂らし、手でよくお湯をかき混ぜ精油を均一に分散させてから入浴するようにします。

半身浴のポイントは、30分程浸かり、汗を出すようにすることです。上半身が冷えないように肩にタオルをかけるとよいでしょう。

ゆっくりと体を温めることができ、新陳代謝を促すことができます。さらにリラックス効果、腰痛、生理痛、消化機能の滞り、風邪や冷え性など体質改善などに有効です。

座浴

膀胱炎、痔、膣炎など鼠径部付近の患部へ、直接、作用する特別なケースにおいて行う方法です。

たらいにぬるめのお湯を入れ、そこに精油を3滴垂らし、かき混ぜておきます。そしてその中に患部がお湯で浸るように腰を下ろし、足をたらいの外に出した状態で10分座浴します。

座浴ではデリケートな患部への殺菌作用や洗浄作用もある、ラベンダーやティートリーがおすすめです。

(番外編)浴室以外で使えるアロマバス

実はアロマバスはお風呂場以外でも行うことができる方法を2つ紹介します。

洗面器に約40度のお湯を入れ、そこに精油2〜3滴垂らして準備しておきます。

  • 手浴(ハンドバス)
    • 手首までお湯に浸すようにします(約10分)。手や腕の疲れに効果的で上半身への血行を促します。
  • 足浴(フットバス)
    • くるぶし下辺りまでお湯に浸すようにします(約10分)。足疲れ、筋肉痛、冷えやむくみに効果的です。

とても簡単で、どこでも手軽にアロマバスが楽しめるのが良いですよね。

極上バスタイムのための手作りアロマクラフト

これまでみてきたように、お風呂場でのアロマテラピーには精油をお湯に直接、垂らして浸かるアロマバスが一番簡単な方法なのですが、精油を他の基材と組み合わせた一歩進んだアロマバスの方法もあります。

これは基材のもつ効果を取り入れることができ、精油との相乗効果が期待できます。

天然塩を使ったアロマ・バスソルト

天然塩に精油を垂らしてよく混ぜ合わせたもので、全身浴や半身浴の浴槽の湯に入れ、かき混ぜてアロマバスとして使用します。

天然塩は血行を促し、体内の余分な水分を体外に排出させ、肌のキメを整える作用があります。

容量や濃度の目安は、アロマバス1回分の使用量である天然塩約50gに精油3滴になります。

植物油を使ったアロマ・バスオイル

植物油(キャリアオイル)に精油を入れたものをお風呂の湯に入れてアロマバスとして使います。

精油に植物油を組み合わせて使うアロマ・バスオイルのメリットは実はとても大きいです。

<植物油を使ったアロマ・バスオイルのメリット>

  • 精油の有効成分を皮膚からの吸収を高める
  • ビタミン、ミネラルなど有効成分がたくさん含まれている
  • 肌への浸透性が高いのでベタつかず肌をしっとりさせる
  • 精油による肌や粘膜の刺激を抑える

植物油があった方が、アロマバスの効果がぐんと高まるだけでなく、精油の刺激からも守ってくれるという肌に優しい方法だということが分かりますね。

ただ植物油を入れたアロマ・バスオイルの香りは、精油を直接、お風呂の湯に垂らす場合に比べて弱くなるのですが、敏感肌、皮膚に炎症や傷がある場合などにも使えるほど安全にアロマバスを楽しめます。

使用する植物油は安全性や入手のしやすさから、ホホバオイル、グレープシードオイル、スイートアーモンドオイルからどれかひとつ選ぶと良いでしょう。

アロマ・バスオイルの容量と濃度の目安は、1回分の使用量である植物油5mlに精油2滴で使用します。

お風呂で安全に精油を使うために気を付けたいこと

ここまでお風呂で楽しむアロマテラピーを紹介してきましたが、精油成分がもつ作用により気を付ける点がいくつかあります。

  • 品質の高い精油を使用するようにして下さい。また消費期限が過ぎた劣化した精油は使わないようにしましょう。
  • 精油は癲癇に罹っている人、妊娠3ヶ月未満の女性には使用できません。また一部の精油は妊娠3ヶ月以上であっても使用できないものがあります(上記でリストしたおすすめの精油はこれに該当するものはありません)。
  • 高血圧や心臓疾患のある方はローズマリーの精油は使用をしないで下さい。
  • ここで紹介しているお風呂でのアロマテラピーを行っている最中に気分がすぐれない、体調が急変するなどが起きた場合は速やかに使用を中止し、その後も状態が回復しない場合は医師にご相談下さい。

精油の使用に関して不確かな場合は、プロのアロマセラピストのご相談されることをお勧めします。

まとめ

いかがでしたか?

では最後に、リラックス効果が抜群のお風呂場でのアロマテラピーの楽しみ方について、おすすめの精油の使い方についてまとめたいと思います。

  • お風呂場の高温多湿で密室という環境が、精油の芳香効果や体内への吸収を促し、アロマテラピーの効果そのものを高める。
  • 風呂場でとても簡単にアロマテラピーの素晴らしい効果を期待できる精油の活用方法がアロマバスである。
  • アロマバスは、入浴とアロマテラピーのそれぞれの効果を高める相乗効果がある。
  • お風呂場で行うアロマバスには、全身浴、半身浴、座浴がある。
  • アロマバスは湯に精油を適量垂らすだけで簡単に行えるが、より安全でアロマテラピーの効果を高めるものに、バスソルトやバスオイルといったアロマクラフトを使う方法がある。

今日からバスタイムが至福のひとときとなりますように!

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