秋の乾燥肌&かゆみにアロマテラピーで徹底保湿!効果抜群レシピと方法を紹介!

高い湿度と汗で肌がベタつきがちだった夏が終わり、秋の到来を、悲しいかな’肌の乾燥’で実感する人も多いのではないでしょうか。

なぜ秋になると乾燥肌やかゆみに悩まされるのでしょうか?

何か秋の乾燥肌やかゆみを解決できる効果的な方法はないのでしょうか?

どうやら、それには「肌の保湿」が鍵となりそうです。

実は、この秋の乾燥肌とかゆみを引き起こす体のメカニズムにも働きかけながら、天然成分で肌の保湿を高めるのに有効な方法として’アロマテラピー’があるのをご存知でしょうか?

ここでは、秋に乾燥肌やかゆみが起こる理由に関する驚愕の事実をお伝えしながら、その有効な解決策としての肌の保湿力を高めるアロマテラピーを使った、効果抜群なレシピと方法を紹介していきたいと思います。

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なぜ秋に乾燥肌やかゆみが起こりやすいのか

私達の肌は、外界の温度や湿度の変化、紫外線、埃や汚染物質、化粧品やメイクなど、常に様々な刺激に晒されています。

また、肌は食生活や睡眠、ストレスといった生活習慣からの影響による内臓機能の低下や心の状態を何らかの形で映し出す鏡でもあります。

例えば、胃腸の調子が悪ければ吹き出物が出たり、肝臓の機能が低下しているとシミができたりと、内臓に何らかの変化があれば必ず肌に症状として現れます。

これらを前提として考えると、秋に乾燥肌やかゆみが起こる主な3つの理由がみえてきそうです。

秋に乾燥肌やかゆみが起こる理由①皮膚のバリア機能の低下

私達の肌は表面を角質層と呼ばれる硬いタンパク質でできた角質細胞の層で覆われ、外からの物理的・化学的刺激から肌やその内部を保護しています。

さらに、この角質層の内部はセラミド(脂質)、水分、保湿因子が含まれており、これを角質層表面に分泌される汗と皮脂が混ざり合ってできた皮脂膜によってカバーすることで皮膚内部の水分の蒸発を防ぎ、肌の乾燥から守っています。

つまり、皮脂膜は皮膚のバリア機能なのです。

ところが、この皮脂膜は

  • 紫外線や汚染物質など
  • 外気の乾燥や激しい気温の変化
  • 皮膚への外的な物理的刺激(肌をこするなど)
  • 汗をたくさんかく

という要因があると、膜が弱くなったり、そもそも膜を上手く作れなかったりして、皮膚のバリア機能がなくなったり、低下してしまうことになります。

そして、そうなれば、皮膚内部の水分が外に蒸発され’乾燥肌’を引き起こすということになるのです。

(左)正常な皮脂膜により皮膚内の水分保持できている肌 (右)皮脂膜が壊れて皮膚内の水分が蒸発した肌

さらに、バリア機能が低下した状態の皮膚は外部の刺激に対して過敏に反応するため、かゆみを感じやすくなることが分かっています。

ところで、ここまで読んで頂いてお気付きになったかもしれませんが、前述した皮脂膜にダメージを加える要因は、どれも’夏に起こりやすいこと’だと思いませんか?

夏の紫外線量は一年の中で最も多いですし、外の暑さにエアコンを入れることも多く、外気と室温の差や除湿され乾燥した空気に肌は晒されます。さらに、外にいる時は暑さのために汗をたくさんかき、タオルなどで汗を拭き取りますよね。

そうです。

乾燥肌とかゆみは秋に突然、起こるわけではなく、既に夏に起こっているのです!

夏は暑さによる汗と湿気で肌がベタついているので、肌が乾燥していることになかなか気付けないのです。

この乾燥肌やかゆみは、秋ではなく夏に起きているということを裏付ける事実がさらに続きます。

秋に乾燥肌やかゆみが起こる理由②新陳代謝の低下

一般に乾燥肌は、新陳代謝の働きが低下して、血の巡りが悪くなることで起こることが分かっています。

血液というのは細胞に十分に行き渡ることで、滋養と湿潤させる働きがあるからです。

暑い夏を凌ぐために、ついつい冷たい飲み物や食べ物を大量に摂ってしまうと、急激に消化器官を中心とした内臓が冷え、新陳代謝が低下し、血液の巡りが悪くなります。

外気が冷えたり乾燥する秋〜冬ももちろん注意が必要ですが、体の内部から乾燥肌やかゆみを引き起こす原因もやはり夏から始まっていたのかもしれませんね。

内蔵の夏バテと新陳代謝が低下した状態で迎える秋に、乾燥肌やかゆみが表面化する、ということのようです。

秋に乾燥肌やかゆみが起こる理由③夏疲れと心理的ストレス

暑い夏から開放され、暑さが少しずつ和らぐ爽やかな秋の気配を感じる季節の変わり目は、体と心もやっと一息つける時でもあるのですが、同時に夏の休み疲れや、新学期や職場の人事異動があったりと、何かと心理的なストレスがどっと押し寄せてくる時とも言えるかもしれません。

冒頭でも述べたように、肌は心の状態を映し出す鏡です。

事実、ストレスや精神的な負担は肌トラブルを起こすことが多いです。

それは、皮脳同根と言われる通り皮膚と脳は密接に繋がっており、脳が引き起こす感情や精神状態は肌に大きく影響します。

実際、皮膚のバリア機能を壊す要因の紫外線を受けなくても、脳がストレスを感じていれば、脳がする自律神経やホルモンのバランスが乱れ、皮膚のバリア機能が低下して乾燥肌やかゆみが起こり、シミ、シワもできることも分かっています。

秋という季節特有に起こりがちなストレスをケアすることも、乾燥肌やかゆみの改善や対策に必要であることが分かりますね。

秋の乾燥肌やかゆみになぜ保湿が必要なのか

ここまで説明してきたことからも分かるように、乾燥肌とかゆみは皮脂膜が弱くなり皮膚のバリア機能が失われた状態によって起こるので、水分が蒸発した肌を潤わせるために効果的な方法が、’肌の保湿’になります。

面白いことに、中国の伝統医学である’中医学’の観点から見ても、秋の乾燥肌やかゆみに保湿が必要であることを裏付けています。

中医学の陰陽五行論によると、皮膚は五臓六腑の中の’肺’が管理しています。

中医学の陰陽五行論を五臓に当てはめたもの。肺は皮膚を管理するため、乾燥肌やかゆみと関連する臓になる。

中医学の五臓六腑は西洋医学の臓器と同じではありませんが共通する働きもあり、’肺’は呼吸によって体内に取り入れた’気’を使って、その一部を’衛気’と呼ばれるバリアを皮膚表面に覆うことで体外の邪気から皮膚を保護していると考えます。

さらに、この’肺’は乾燥した秋の気候に弱く、傷付けられると皮膚機能が低下し、乾燥肌やかゆみなどの肌トラブルが起こるとされています。(他にも呼吸器系のトラブルや免疫力の低下も起こりえます。)

つまり、皮膚を管理する’肺’にとって乾燥は大敵であり、乾燥肌やかゆみへは’肺’という体のなからも’保湿’すべきであることを教えているのです。

実は、このことは西洋医学の視点でも説明することができます。

秋の乾燥した空気は、それを吸い込み肺に届ける呼吸器官内壁の粘膜の水分を奪い、乾燥させます。体は粘膜を作り続けるために体内の水分を消費するため、髪や皮膚表面に水分が不足しがちになり、乾燥肌やかゆみを引き起こすと言われています。

このことから、

  • 秋の乾燥した空気は乾燥肌やかゆみを引き起こしやすい
  • 秋の乾燥肌とかゆみには水分を失った皮膚への保湿が必要である
  • 乾燥した空気は肺にダメージを与えやすいため、適度に湿度がある保湿された外気を保つことも有益である

ことが分かります。

さて、ここからは、これまで説明してきた’秋の乾燥肌やかゆみがなぜ起きるのかの原因’とこれらに’保湿が必要な理由’の全てに対応した、自然療法・アロマテラピーを紹介します。

アロマテラピーが「秋の乾燥肌とかゆみ」にいかに効果的な方法であるのかを解説しながら、実際にアロマテラピーでどのように乾燥肌やかゆみにどのように保湿をすればよいのかについても、簡単でわかりやすいレシピと方法を紹介していきます。

アロマテラピーが乾燥肌とかゆみに効果抜群な理由

秋の乾燥肌やかゆみになぜ、アロマテラピーがそれほど効果的なのでしょうか?

それを理解するために、ここまでをまとめた「乾燥肌やかゆみのケアに求められること」として、

  • 皮膚のバリア機能である皮脂膜の補強・形成を促進
  • 低下したバリア機能で水分を失って乾燥した肌の保湿・湿潤
  • 低下したバリア機能のため刺激過敏で起きたかゆみの鎮静・保護
  • 低下したバリア機能で落ちた皮膚の免疫力を高める
  • 低下した内臓機能や新陳代謝を高める
  • 新陳代謝が落ちたことによる血行不良を改善する
  • 夏から秋への季節の変わり目で感じやすい疲れやストレスを緩和する
  • 乾燥した空気を保湿して肺に届ける方法を取り入れる

が挙げられるのですが、実はアロマテラピーはこれら全てに効果的に対応することができるのです。

その理由として、

  • アロマテラピーで扱う精油の作用が、皮膚、内臓器官、新陳代謝、免疫、血流、呼吸器、心理面へ有効に働きかけるから
  • アロマテラピーで精油を希釈するために天然基材そのものに、皮膚の細胞を修復したり、皮脂膜の原料のひとつになっていたりするから
  • アロマテラピーで扱う精油の香りが心を癒やし、体の機能を調えることにつながるから
  • アロマテラピーは精油を各個人の心や体の状態、ライフスタイルに合わせて使用することができるから
  • アロマテラピーには精油を保湿された空気とともに吸い込み呼吸器をケアする方法があるから

なのです。

いかがですか?

秋の乾燥肌とかゆみに対して、原因全てにアプローチでき、ここまで包括的なケアができるものって他にはなかなかないのではないでしょうか?

しかもアロマテラピーで扱うものは精油を含めて、全て天然素材のものですので安心です。

このような精油のもつ素晴らしい効果について他の記事でも紹介していますので、是非、参考にしてみて下さい。(関連記事)【アロマテラピー】エッセンシャルオイル(精油)の香りは嗅ぐだけでも効果が凄い!その2つの秘密とは?

では、いよいよ「秋の乾燥肌とかゆみ」を全面的にケアできるアロマテラピーの具体的な方法とレシピを紹介します。

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乾燥肌&かゆみにアロマテラピーで徹底保湿するレシピ&方法

秋の乾燥肌とかゆみの徹底保湿ケアのためのアロマテラピーのおすすめのレシピと方法を5つ紹介します。

①アロマバス

内蔵の夏バテと新陳代謝の低下により血行が滞って起こる、乾燥肌とかゆみにおすすめなのがアロマバスです。またアロマバスは湿度の高い環境で呼吸をするため、保湿された空気が肺を潤し、体の中から乾燥肌とかゆみをケアすることにもつながります。

アロマバスのレシピ&方法

  1. ホホバオイルなどの植物油5mlにラベンダーの精油を5滴を垂らし混ぜ合わせたバスオイルを準備しておきます。
  2. 38〜40度ぐらいのぬるま湯を張ったバスタブに、かき混ぜてから、ゆっくり浸かります。

乾燥による肌のかゆみを抑えるために血行を促すことは必要で、肌の炎症を抑え鎮静させる効果のあるラベンダーの精油がおすすです。

②アロママッサージ

アロマバス同様に血行を促進しながら、キャリアオイル(植物油)が肌への保湿・湿潤をすることで、乾燥肌とかゆみをケアします。またキャリアオイル(植物油)は、皮膚のバリアである皮脂膜をつくる材料にもなる成分を含みますので、皮脂膜の補強と形成を助け、乾燥肌とかゆみの根本的なケアに繋がります。

アロママッサージのためのレシピ&方法

アロママッサージを行なうために、

  • ホホバオイル25ml
  • ウィートジャームオイル5ml
  • サンダルウッド2滴
  • ローズウッド2滴
  • イランイラン2滴

の全ての基材を混ぜ合わせて、マッサージオイルを作製します。これら3つの精油はどれも皮脂膜の形成を助け、皮膚の細胞を修復したり、再生させる作用、保湿作用、鎮静作用があります。

アロママッサージの方法は、上記のマッサージオイルを温めた手のひらに取り、顔や体の乾燥肌やかゆみが気になる箇所、または全体に擦るように塗ります。

圧の強弱を入れたい場合は、脚の場合は足首から太腿に向かって、腕の場合は手首から二の腕に向かって刺激を強めると良いでしょう。また手の平や足の裏は少し強めの圧で揉みほぐすと良いでしょう。

アロママッサージは入浴後がおすすめです。また、血流がよくなることで栄養が皮膚の細胞へ行き届き、皮脂膜と保湿が強化されるため定期的に行なうとよいでしょう。

顔へのマッサージオイルがベタつく人には、次のアロマローションがおすすめです。

③アロマローション

皮膚の炎症を抑え、鎮静作用や保湿効果、皮膚の細胞を調える作用のある精油を使ったアロマローションで肌を保湿します。顔の乾燥肌やかゆみのケアにも最適な方法です。

アロマローションのレシピ&方法

  1. ホホバオイル5mlにネロリ1滴、ローズウッド2滴を垂らし混ぜ合わせたら、そこに精製水95mlを竹串でしっかりかき混ぜ、遮光瓶に移してアロマローションが完成します。
  2. 作製したアロマローションをコットンか手のひらに取り、顔や体のカサつきが気になるところに軽く叩き込むか、優しく撫でるようにして塗ります。

使用するキャリアオイル(植物油)は、ホホバオイル以外にもマカデミアナッツオイル、ウィートジャームオイル、アボカドオイルなどもおすすめです。

キャリアオイル(植物油)については別の記事で詳しく取り上げていますのでご参照下さい。【関連記事】アロマテラピー効果を倍増するキャリアオイルを徹底解説!セラピストおすすめの11種類を紹介

防腐剤が入っていないため、残ったアロマローションは冷暗所に保管し、1週間で使い切るようにして下さい。

④アロマクリーム

ミツロウとキャリアオイルをベースにしたアロマクリームは、保湿力が抜群です。またミツロウには、細胞を再生・修復する作用、炎症を抑え、殺菌する作用もあり、精油やキャリアオイルとの相乗効果で、乾燥肌とかゆみを徹底保湿します。

アロマクリームのレシピ&方法

アロマクリームのレシピは

  • ミツロウ5g
  • ホホバオイル25ml
  • ローズウッド2滴
  • ラベンダー1滴
  • サンダルウッド1滴

になります。

アロマクリームの作り方は、

  1. ミツロウ5gをビーカーに入れ、湯煎で溶かす
  2. 1にホホバオイル25mlを加え、よくかき混ぜた後、少し冷やす
  3. 2に上記の精油を滴数分垂らし、混ぜ合わせる
  4. 軟膏瓶などの保存用容器に流し入れる。完全に冷めてから蓋をする

になります。

使用方法は、入浴後に特に乾燥やかゆみの著しい箇所(ボディとフェイスの両方可)を中心に伸ばすように塗り込みます。

もちろん、外出前や外出先でも手の乾燥を防ぐハンドクリームとしても使用することができます。

⑤フェイシャルスチーム

精油の香りのスチームを当てることで、毛穴の汚れや老廃物を取り除きながら、精油の保湿効果や皮膚の炎症を抑える作用によって乾燥肌とかゆみをケアします。

また、スチームの保湿された空気を吸い込むことで、呼吸器官の粘膜をサポートし、体の中から保湿をすることができます。

フェイシャルスチームのレシピ&方法

必ずメイクを落とした洗顔後に行なって下さい。

  1. 洗面器に約80度ぐらいの熱湯をたっぷりはる
  2. 1にネロリ、ラベンダー、ローズオットのいずれかの精油を2〜3滴垂らす
  3. 蒸気が逃げないように頭からバスタオルをかぶり、顔を洗面器に近づける
  4. 目を閉じて10分程、顔に蒸気を当て、ゆっくり吸い込む
  5. 終わったら冷水で顔を引き締める

この後、前に紹介したアロマローション、アロマクリーム、アロママッサージを行なうと徹底的な保湿ができます。

また蒸気を吸い込むことで、精油の香りの成分が鼻や口から吸収され、体の中から症状が緩和されます。

*ただし喘息の場合は行わないようにして下さい。

最後に、ここで紹介している精油は全て、乾燥肌とかゆみの原因である心理的ストレスに効果的な作用をもつものばかりですので、アロマテラピーが得意とする、肌のケアと共に心のケアとしても使うことができます。

まとめ

いかがでしたか?

ここまで、秋に乾燥肌やかゆみが起こる理由についてと、その有効な解決策としての肌の保湿力を高めるアロマテラピーを使った、効果抜群なレシピと方法を紹介してきました。

最後にまとめたいと思います。

  • 秋に乾燥肌やかゆみが起こる理由には、皮膚のバリア機能の低下、新陳代謝の低下、心理的ストレスがあるが、実はこれらは夏に既に起きていると思われる
  • 秋の乾燥肌とかゆみには、バリア機能を失った皮膚への保湿だけでなく、乾燥した外気の保湿も大切である
  • 秋の乾燥肌とかゆみにはその患部だけでなく、関連する原因全てにアプローチのができるアロマテラピーがとても効果的である
  • アロマテラピーを使った乾燥肌とかゆみへのレシピと方法には、アロマバス、アロママッサージ、アロマローション、アロマクリーム、アロマスチームがおすすめ

秋の乾燥肌とかゆみは、秋に皮膚という患部でのみ起こっているわけではないことが分かりました。皮膚は心のバロメータでもあることから、肌と心の両方をケアできるアロマテラピーはやっぱり素晴らしいですね。

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