最近、よく耳にするアロマテラピーは何やら良いらしい。実際、お店で売られているエッセンシャルオイル(精油)のサンプルの香りは本当に癒される。
「だけど、どうやって使ったらいいのだろう?」「私にも使えるのかな?」
アロマテラピーに興味があり、エッセンシャルオイル(精油)を使ってみたいけれど使い方がよく分からない、と思ったことはないでしょうか。
ここでは初心者でも今日からすぐにアロマテラピーを簡単に始められる‘エッセンシャルオイル(精油)の使い方’を紹介していきます。
アロマテラピーを楽しむ基本
アロマテラピーは植物から抽出したエッセンシャルオイル(精油)の揮発性を利用した芳香療法ですので、’香りを楽しむ’ということがアロマテラピーの一番基本のスタイルになります。
その’アロマテラピーの効果を生かす香りを楽しむ’のポイントが以下3つあります。
①目的やシーンに合わせる
アロマテラピーをどんな目的で使用したいか、またどんなシーンで香りを楽しみたいかによって、エッセンシャルオイル(精油)の使い方が変わってきます。
例えば、
- 目的→頭をスッキリさせたい、足の疲れを取りたい、空間に芳香させたい
- シーン→寝室、浴室、オフィス、旅先などで使いたい
などです。
’こんなところでこんな風に香りを楽しめたらいいな’という自分の希望に合わせてエッセンシャルオイル(精油)の使い方を選ぶとよいでしょう。
②香りの選択
エッセンシャルオイル(精油)の芳香成分には心や体へ働きかけるさまざなな作用が科学的にも証明されており、それがそれぞれのエッセンシャルオイル(精油)の’効果・効能’として謳われています。しかしながら、それ以上に大切なのは自分にとってその香りが好きかどうかです。
自分にとって好きな香りのエッセンシャルオイル(精油)を使うことが、最もアロマテラピーの効果を高める、ということが多くのデータから解明されています。
③注意点
エッセンシャルオイル(精油)を使ってアロマテラピーを安全に楽しむために、いくつか注意点がありますので確認をしましょう。
- エッセンシャルオイル(精油)の品質は大切
- エッセンシャルオイル(精油)は信頼できるお店で購入しましょう。
- ’アロマオイル’という名称には注意
- エッセンシャルオイル(精油)とは限りませんので気を付けましょう。
- 使い方の注意事項
- エッセンシャルオイル(精油)の原液を直接、皮膚につけたり、飲用しないようにしましょう。
- 使用を控えるケース
- 妊婦、乳幼児、癲癇(てんかん)、高血圧、重病疾患、著しく体調が悪い場合は、エッセンシャルオイル(精油)は使用を控えてください。
よく分からない場合には使用しないで下さい。またはお近くのプロのアロマセラピストに相談されることをお勧めします。
簡単にできるエッセンシャルオイル(精油)の使い方
いよいよここから本題に入っていきます。
エッセンシャルオイル(精油)1本さえあれば、今日からすぐにでもアロマテラピーを始めらる方法を4つご紹介します。
①ハンカチやコットンに垂らす
- (目的)好きな香りを簡単にすぐに楽しみたい
- (シーン)いつでもどこでも可(持ち歩きもできる)
- (手順)エッセンシャルオイル(精油)の原液1~2滴を直接、ハンカチやコットンに垂らし、鼻に近づけて香りを吸い込みます。
今からアロマテラピーを取り入れるのに最も簡単な方法です。
ハンカチやコットンはカバンの中に入れて持ち歩けば、外出先でも香りを楽しめます。
ただし、色がついている精油をハンカチに垂らすとシミになる場合があるので気を付けましょう。
②熱湯入りのマグカップに垂らす
- (目的)香りをしっかり楽しみたい、頭や体調をすっきりさせたい、芳香を楽しみたい
- (シーン)寝室、リビング、オフィス、旅先のホテルなどどこでも
- (手順)マグカップに熱湯を8分目ほど入れて、そこにエッセンシャルオイル(精油)の原液2~3滴垂らし、湯気とともに立ち上る香りに鼻を近づけて深呼吸をしながら香りを吸い込みます。
上記①のハンカチなどに垂らすよりも強力にエッセンシャルオイル(精油)の効果が期待でき、実際に香りも強く感じられます。風邪気味や頭がすっきりしない時にもおすすめの方法です。
リビングや寝室ではリラックスするために、オフィスでは集中力を高めるためになど、シーンに合わせてどこでも、空間に香りを漂わせることができる電気を使わない即席の芳香器にもなります。また出張や旅先のホテルでも使えて大変、便利な方法です。
③お湯の入った洗面器に垂らす
- (目的)手足の冷え・むくみ・疲れ、肩こり、頭痛を解消したい、芳香を楽しみたい
- (シーン)自宅などリラックスできる環境
- (手順)洗面器に40度前後の少し熱めのお湯を入れたらエッセンシャルオイル(精油)の原液2~3滴垂らします。そこに足を入れればフットバス(足浴)に、手を入れればハンドバス(手浴)になります。
より効果的にするために、入れるお湯の量はそれぞれフットバスは足首まで、ハンドバスは手首まで浸かるようにしましょう。
足や手をお湯に浸ける前に側にタオルを準備しておくと、終わった後すぐに濡れた手足を拭くことができ、場所を濡らす心配がありません。
④お風呂に垂らす
- (目的)体の疲労回復、冷えやむくみを解消したい、リラックスしたい
- (シーン)入浴時
- (手順)浴槽の湯にエッセンシャルオイル(精油)の原液1~5滴程度垂らすだけで、いつものお風呂がアロマバスに早変わりします。
実は、アロマバスには他の方法にはない大きなメリットがあります。
お湯に浸かるだけでも血行を良くして体の疲労回復を助けますが、そこにエッセンシャルオイル(精油)のもつ作用との相乗効果が期待できます。
さらに、鼻から香りを吸い込む効果と、皮膚からエッセンシャルオイル(精油)が吸収される効果の両方を手軽に取り入れたアロマテラピーの効果を最大限に享受できる方法なのです。
ただし、肌に対する刺激作用が強い精油もありますので、敏感肌の人は気を付けましょう。また肌に何らかの異常が感じられた場合は直ちに中止し、シャワーで一度、体を洗い流しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、今日から簡単にアロマテラピーを取り入れるためのエッセンシャルオイル(精油)の使い方についてまとめます。
- アロマテラピーは、エッセンシャルオイル(精油)の香りを楽しむことが基本スタイル。
- 香りを使う目的、香りの選択、エッセンシャルオイル(精油)を使う上での注意点を確認する。
- 自分の好きな香りのエッセンシャルオイル(精油)を使うことが大切。
- エッセンシャルオイル(精油)の使い方には、①ハンカチなどに垂らす ②熱湯の入ったマグカップに垂らす ③フットバスやハンドバスとして ④アロマバス がある。
エッセンシャルオイル(精油)1本あれば、日々の暮らしがより豊かに楽しめるようになりますね。