オラクルカードを一度でも見たことがあれば、その美しい絵柄に惹かれたという人もが多いのではないでしょうか。
昨今、特にSNSやYouTubeでの発信も手伝ってか、今、世界中でオラクルカードの人気と認知度がますます高まっているようです。
これを読んでいるあなたも、そんな誰かの発信するオラクルカードに関する情報や映像に惹かれて、’私もオラクルカードを使ってみたい!’と興味をもたれたのかもしれません。
私がオラクルカードを初めて手にしたのはかれこれ15年以上に前になるのですが、当時、オラクルカードに関する情報もそれほどなく、天使や妖精といったファンタジーな存在の絵柄と夢のようなメッセージに圧倒されながら、その世界観に強烈に惹き込まれたのを覚えています。
その後、オラクルカードは私の人生の中の、とりわけ’ターニング・ポイント’になるような重要な時期に、自分を見失わず、本当の自分が望むあり方や道へのガイダンスとなってくれました。
そして気付けばたくさんの種類のオラクルカードを所有し、人にオラクルカードのリーディングのセッションをしたり、教えることをするまでになりました。
そんなオラクルカードについて意味や種類といった基本的なことから、オラクルカードのリーディングのコツについての実践的なことまで、私がこれまでのオラクルカードについて学んだ知識や関わってきた経験もふまえてお伝えしたいと思います。
これを読んで頂ければ、今日からもあなたもオラクルカードのカードリーダーになれますよ!
オラクルカードにはどんな意味があるの?
まずはオラクルカードとはどういうものなのか、その意味を説明します。
オラクルカードの意味とは?
オラクルカードの「Oracle(オラクル)」という言葉は’神託(神のお告げ)’という意味です。
つまり、直訳すると、オラクルカードは神のお告げを受け取るカードということになります。
ここでいう’神’とは一般に高次元の神聖な存在達のことを指ます。例えば、天使や妖精、ユニコーン、龍、イエス・キリスト、観音などを神託の対象としてオラクルカードの絵柄に使われていたりします。
また’神託(オラクル)’については、実際に古代より古今東西のシャーマンや神官達が特定の神聖な存在達と繋がり人智を超えたガイダンス(導き)を得るためのツールとして用いてきた方法で、その中でもシンボルやイメージを使った神託の方法が現在のオラクルカードに通じているとされています。
つまり、自我(エゴ)をもつ人間としての私達よりずっと高い視点や認識をもった高次元の存在を通して、私達の頭で考えることを超越した答え(ガイダンス)を得ることができるのが、オラクルカードなんですね。
オラクルカードの特徴について
では、オラクルカードにはどんな特徴があるのでしょうか。
オラクルカードは1枚1枚異なる絵柄とメッセージが書かれたカードで、枚数は特に決まっていません(一般に40枚前後のものが多いです)。
またオラクルカードの使い方や読み方(リーディング)も’こうでなければいけない’といった決まったルールがあるわけでなく、自由に使うことができます。
カードの絵柄についても基本的に決まりはなく、カード制作者によって実に多種多様ですが、’カードは神託のツールである’ということから上述したような神聖な存在の美しいイメージが描かれていることが多いです。
オラクルカードは何もかも自由な感じがしますが、ひとつだけ決まった特徴があります。
それは、オラクルカードはその美しい絵柄がもつバイブレーションと繋がる神聖な存在への意図によって、愛と光に溢れたポジティブなエネルギーに設定されているため、カードのメッセージも全てポジティブなものばかりで、カードを扱うどんな人も安心して使用できるようになっているということです。
ところで余談ですが、世に出されるオラクルカードの制作者というのは、興味深いことにカードを作る動機が私欲からくるものでなく、インスピレーションやビジョンを受けて製作を促されることが多いようです。
タロットカードとの違いは?
よくオラクルカードと混同されるのがタロットカードです。
タロットカードは22枚の大アルカナと56枚の小アルカナを合わせた78枚で構成され、主に’占い’として用いられます。
占いは神託とは異なり、長年多くの人たちの知識の集積された統計学のひとつで、ある種の決まったルールを用います。特にタロットカードは、占いの中でも’その時の問いに対して偶然出た結果から出来事や運命の行方を推測していく「卜術」’と呼ばれる占術のひとつになります。
カードの絵柄や意味もタロットのもつ世界観に基づいて、おぞましく感じるものも含まれています。
ただタロットカードは使い方によっては’占い’という枠を超え、カバラ思想や錬金術など神秘主義的な体系と結び付けられ、私達の思考パターンや潜在意識がどのように目の前の現実をつくっているのかの解釈にも用いられたりする大変、奥深い世界観をもっています。
このようにタロットカードはオラクルカードとはカードのもつ目的と意味、特徴、絵柄が異なりますが、自覚できない自分の意識の部分を把握し、現実的で具体的なヒントを示唆してくれることから、オラクルカードと一緒に使用することで高次元の視点との多角的観点で解釈することができたりします。
また最近ではオラクルカードと合体した神聖な存在達の絵柄のオラクル・タロットカードなるものも作られていますので、今後益々、オラクルカードもタロットカードもその枠を超えてそれぞれの使い方や解釈も多様化していくのかもしれません。
オラクルカードの種類と選び方について
オラクルカードは実に多くの絵柄の種類があります。
オラクルカードの絵柄の違いは’神託のためのポジティブなバイブレーションをもつ神聖な存在’の捉え方の違いであり、天使、妖精、ユニコーンなど目に見えない世界の存在から虫、動物、植物といった自然界の生き物まで、ポジティブなバイブレーションをもつものであれば何でもオラクルカードの絵柄や写真になり得ます。
ではなぜ異なる神託の対象が存在しているのかというと、それはその神聖な存在のもつ認識や視点がそれぞれ違うからです。
つまり、各オラクルカードはその繋がる神聖な存在のエネルギーレベル(周波数)に合わせて設計されています。
例えば、周波数の高い方から、天使>ユニコーン>妖精>自然界の生き物 の違いがあったりします。
しかし、周波数の違いに優劣は全く関係なく、それはラジオのチャンネルが周波数で違うのと何ら変わりません。
そして面白いことに、私達ひとりひとり受信(理解)しやすい周波数があり、その周波数に対応した神聖な存在と繋がるオラクルカードは読みやすいと感じるはずです。
となれば、あなたに合ったオラクルカードを選ぶのも簡単です。
そのポイントとして
- そのカードの絵柄(色使いや雰囲気など)に惹かれる
- そのカードが繋がる神聖な存在が好きである
- カードが繋がる神聖な存在について知識はないが、よくその名前を聞く
- そのカードを見ただけで幸せな気持ちになる
- なぜか分からないけれどそのカードがとても気になる
というように、頭で考えるのではなく、自分のフィーリングに合うものを選ぶとよいでしょう。
オラクルカードとの出会いは人の出会いと同じで、そこに偶然などなく必然で起こります。
もう既にオラクルカードを手にしている場合も、あなたに通じるものがあってそのカードと引き合わされていると思ってよいでしょう。
解説書の意味は覚えない!オラクルカードのリーディングのコツ
オラクルカードを使って繋がった神聖な存在からのガイダンスを読み解くことを「リーディング」といいます。
オラクルカードには大抵、各カードのメッセージの意味について詳しく説明が書かれた解説書が付いているのですが、カードをリーディングする時にこの解説書を読んでもいまいちピンとこない、という場合も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、そもそも言葉には限界があります。
まず同じ言葉を選んでもその認識や解釈が人それぞれ違うということと、高次の神聖な存在達には言葉の概念をもたないものが多く、本来、そのガイダンスは言葉を超えたものであるからです。
そういう意味でも、神託で受け取ったメッセージは自分の言葉を使うのが理想的です。
とは言え、前述したように特にルールがないオラクルカードのリーディングはどうしたら上手くできるようになるのでしょうか。
そのコツを手順をまじえて紹介していきたいと思います。
必ずできるオラクルカード・リーディングの手順とコツ
オラクルカードのリーディングの難しさは、「①言葉を超越した神託で受け取るガイダンスを②言葉に落とし込み解釈をするという、対極的な2つのプロセスを繋ぎ合わせること」にあると思います。
言ってみれば前者は直観的で右脳を使い、後者は理論的で左脳を使う感じです。
そんな2つのプロセスを使い分けスムーズにオラクルカードのリーディングを行うための手順とコツを紹介します。
まずは準備として下記の状態を整えておきます。
- 一人になれる静かな環境で行う(TVを消したり、スマホはマナーモードにするなど)。
- カードに付着した不要なエネルギーを取り除くために、利き手でない方の手で全カードを手に取り、ゲンコツをつくった利き手でカードの上から軽く1度パンチして浄化する。
そして、下記の手順でオラクルカードのリーディングを行なっていきます。
- 深呼吸をして心を落ち着かせ、一度、頭を空っぽにする。
- 聞きたいことを心の中で明確に質問をしてから、オラクルカードを引く。
- カードの絵柄とキーワードから受け取ったガイダンスを単語で良いので言葉にしてみる。
- 3で出てきた単語を組み立て文章にしてみる。
- 同時に連想する事やなぜがふと思ったことがあれば、それに注意を払う。
- ガイダンスは何が言いたいのか、最後にその意味をまとめてみる。
要するに、’リラックスした状態で考え過ぎず、受け取ったガイダンスをそのまま言葉にしてみる’ことが大事なんですね。
寧ろ、’ガイダンスを上手く文章にして話そう’などというプレッシャーや力みはない方がかえって上手くいくでしょう。
カードで受け取るガイダンスとはどんなものなのか?
本当にオラクルカードで神聖な存在からガイダンスを本当に受け取れているのか、気になりますよね?
言葉に落とし込む前の、オラクルカードを通じて受け取るガイダンスにはどんなものがあるのかについて、オラクルカードの世界中に広めた第一人者であるドリーン・バーチュー博士によると下記の4つの代表的なガイダンスの受け取り方があると言っています。
- ①クレアボイアンス(透視力):心や頭の中にイメージや映像が浮かぶ
- ②クレアオーディエンス(透聴力):心の中で音声が聞こえる
- ③クレアセンシェンス(超感覚):感情や感覚として感じる
- ④クレアコグニザンス(透知力):予備知識なく既に知っている
ドリーン博士はこの4つのガイダンスの受け取る能力を誰もがもっている能力としており、テクノロジーに頼る現代人がこれらの能力を使わなくなったため、自分にその能力があることに気付かないだけだとも言っています。
とは言え、私達は普段の生活のちょっとしたことでこれらの能力は知らず知らずのうちに結構使っていたりします。
ここでオラクルカードのリーディングへのこれらの能力の活かし方を紹介します。
①クレアボイアンス(透視力)
これはあなたの’心の目で見る’ガイダンスです。
カードの絵柄を見た時に、最初に目に入ってくる色、形、パターンに注目して、それがあなたにとって何を意味するのかに意識を向けてみて下さい。
また絵柄の中に登場する存在達の表情、顔の向き、ジェスチャーに注目し、あなたの頭の中でこれらが動いたとしたらどんな動きをするでしょう?それはあなたにどんな印象を与えるでしょうか?
イメージとしては、よくアニメなどで人物の額に縦線が入っていたり(青ざめている様子)、「!」や「?」マークが顔の側に描かれ、その人の心情を表したりしますよね。まさにそのような想像力をもってカードを見てみましょう。
②クレアオーディエンス(透聴力)
これは’心の耳で聞く’ガイダンスです。
カードの絵柄のシーンにもし、音声がつくとしたら何が聞こえてくるのかをイメージして見て下さい。
水の静かに流れる音が聞こえるかもしれませんし、絵柄の中の存在達が優しく親しみのある声であなたに話しかけているかもしれません。その音声にはあなたにとってどんな意味をもたらすのかに意識をむけてみましょう。
これは、本や漫画を読んでいる時に登場人物たちの声やイメージが頭の中で聞こえてくるのと実は同じなんですよ。
③クレアセンシェンス(超感覚)
これは’感情と体感で感じる’ガイダンスです。
カードの絵柄を見て理屈抜きに、’温かい気持ちになる’、’スピード感を感じる’、’元気とやる気が出てきた’、というように、感情や体感でとえらえるものです。
これを感じるのに頭で考える理由は要りません。普段、何となく気が乗らないことや、顔を見るだけで楽しい気持ちになる人、ゾクッとする場所、虫の知らせ・・・などなど、誰でも経験したことがあるこれらの感覚はみなこのガイダンスなんですよ。
④クレアコグニザンス(透知力)
これは’なぜか知っている、分かる’というガイダンスです。
ここに予備知識や過去の経験など必要ありません。初めて見たり学ぶものなのに、あっという間に習得してしまったり、理由はわからないけれど’これは上手くいく’と先の流れが瞬時に読めてしまったりしまうというものです。
日常の様々な小さなことからビジネスなどのシーンで、結構、使っていたりしますよ。
日記を付けている人は、自分の過去に書いたものを読み返してみると、当時、自分の予測したことや考えていたことなどが現実となっていることに気付くかもしれません。
この能力を使えば、カードの絵柄とキーワードを見ただけで「こういうことか!」と瞬時にガイダンスの意味が分かります。
オラクルカードの意味を解釈するリーディングのコツはつかめたでしょうか?
’これなら私にもできそう!’と思って頂けたら、あなたはオラクルカードのリーディングができる準備が整っているということです。
あなたもオラクルカードリーダーになれる!
オラクルカードのリーディングの面白いところは、カードリーダー(読み手)によって読み解き方や伝える言葉の表現が異なるところです。
当たり前すぎて気付いていないあなた独自がもっているもの、それは性格、気質、特技、経験、体感や直観だからこそ、オラクルカードのリーディングで導けるガイダンスとなるのです。
ある人がある時期にある問いに対してあなたのオラクルカードのリーディングを受け、あなたの紡ぐ言葉であなたという人間を通して伝えられるガイダンスは、その時限りの必然のインパクトを起こすのです。
それはまるでひとつの奇跡ようです。
あなただからこそできるオラクルカードのリーディングは、とてもユニークなものなのです。
オラクルカードのリーディングのやり方についても制限がないので、使い手(リーダー)の自由でクリエイティブな発想に任されています。
是非、あなたらしいやり方でオラクルカードのリーディングを楽しんでみて下さい。
まとめ
ここまで、オラクルカードの意味や種類についての解説と、リーディングのコツを知ってカードリーダーになるためのヒントについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
最後にまとめてみたいと思います。
- オラクルカードは神聖な存在に繋がりガイダンスを得る神託の意味をもつツールであり、占いとは異なる。
- オラクルカードはポジティブなバイブレーションに設定してあるため、絵柄もメッセージの意味もポジティブで安全に使用できる。
- オラクルカードの枚数やルールに特に決まりはないが、カードの絵柄の種類は自分のフィーリングが合うもので選ぶ。
- オラクルカードのリーディングのコツは、リラックスし頭を空っぽにした状態でガイダンスを受け取り、それを単純に言葉にしていくことである。
- オラクルカードで受け取るガイダンスは4つの能力を使う。
お気に入りのオラクルカードを使って、楽しみながらカードリーディングをしているだけで、ある日、あなたの人生を一変してしまうようなガイダンスを受け取れるかもしれません。